デジタルサイネージの効果の実例 

デジタルサイネージの効果の実例

大手がデジタルサイネージを本格導入する場合、多くの場合効果測定を経ています。中小企業や個人商店がデジタルサイネージを導入する場合は、それらの例を参考にすることで、ある程度見込みを持った上でのスタートになります(あるいは担当者が上司を説得する材料になるかもしれません)。
当記事では「デジタルサイネージ戦略(2010年刊)」という書籍から、デジタルサイネージ導入効果の実例を紹介します。情報は2010年当時のもので、内容は要約しています。
スーパーマーケット

特定の商品が売上3倍になった例も


■月1万数千回のタッチ数──千葉市の商店街

地域活性化を目的としてデジタルサイネージを導入。各商店が自社のパソコンから無料でコンテンツを配信する方式により運営費を抑えている。
納入当初30店舗だった参加店舗は200店舗に増加。ユーザーが駅前の屋外デジタルサイネージで店舗を検索し、ケータイをタッチしてクーポンを受け取り来店する流れができている。
コンテンツは各店舗が配信するが、更新頻度に応じて画面への露出が変わるため、店舗が積極的に参加する動機となり、情報の鮮度を高める仕組みになっている。
効果測定として、デジタルサイネージへのタッチ数、クーポンを入手した人数、参加商店が更新するコンテンツ数を計測して、毎月千葉市に報告をしている。タッチ数は月1万数千回を数える。
 


■駅利用者の57.2%が認知、12.3%が購入──池袋駅

自動販売機と高輝度デジタルサイネージからなる新型自動販売機を、隣のホームや乗客からの見えるよう工夫して設置。各飲料のスポンサーに合わせて1商品を2ヶ月単位で宣伝する仕組みとした。
運用開始から3ヶ月後、駅利用者1000人にアンケートを取ったところ、57.2%の人が認知し、12.3%が実際に購入していることが分かった。「広告している商品がすぐに買えて便利だ」といった声もあり評判が良い。
 


■媒体認知率79%、行動を起こした割合11%──福岡市

福岡市では、市内一帯に設置された約500台のデジタルサイネージによる「福岡街メディア」を展開している(運営はソフトバンクグループ)。
デジタルサイネージ上でホークスへの応援メッセージ募集を掛けたところ、写真撮影・投稿を伴う内容でありながら、1ヶ月で450件のメッセージが寄せられた。
福岡市在住の男女1000人に対してインターネットによりアンケート調査した結果、福岡市のデジタルサイネージを79%が認知しており、そのうち53.9%が広告の内容を覚えていると回答した。さらに、広告を見て購入・訪問・問い合わせ等、何らかの行動を起こした割合は11%あった。
 


■60代以上女性の43%が購入──フィットネスクラブ

2007年よりフィットネスクラブ用のデジタルサイネージを展開。フィットネスクラブは来館時間が平均2時間と長く、全体の4割が120分~150分程度滞在するため小売店や交通機関よりもゆっくりコンテンツを見てもらえる。視聴数は月間130万人。クラブ内のデジタルサイネージは8割の人が見たことがあると回答。
クラブで人気のインストラクターが出演するCM映像を制作して飲料を販売したところ、3割を超える人がCMから商品を購入した。中でも60代以上の女性に関しては43%が購入した。
 


■設置店舗は平均2倍の売上効果──スーパーマーケット

2008年~2009年にイオン津田沼店SCにディスプレイ59台を設置した実証実験では、レジ前のディスプレイは84.3%の認知率となった。近隣と大型店との売上を比較した結果、デジタルサイネージの設置店舗は平均して2倍の売上効果があることが分かった。
レジでの出口調査では、デジタルサイネージを見た人の割合は36.2%、そのうち商品を買ってみたいと思った人は81.5%であった。商品の中でもお菓子等の嗜好性が高い商品は効果が得られやすく、デジタルサイネージの設置により売上が5倍に増えた商品があった。
 


■1000人あたりの販売個数8割増、カレールーの売上3倍増──販売用コンテンツの効果

ソニーが運営するスーパー向けのデジタルサイネージ用コンテンツサービス「ミルとくチャンネル」は、明日の天気や季節と関連する商品を放映する等して、販促に貢献している。
効果は商材によって異なるが、購買頻度が低いと言われる酢やマヨネーズも美味しそうなレシピと一緒に見せることで効果が上がる。
PI値(1000人あたりの販売個数)の平均は放映前と比較して約8割増。カレールーを放送したら商品が3倍売れた事例も報告されている。
 


<出典>
デジタルサイネージ戦略 電子看板最前線
仲村伊知哉 石戸菜々子 著
アスキー・メディアワークス 発行
2010年刊

 

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