24時間365日連続稼働のデジタルサイネージについて 

24時間365日連続稼働のデジタルサイネージについて

店舗向けのデジタルサイネージ機器で「24時間365日稼働」を標榜する商品は思いのほか多くありません。実際には24時間運用の耐久性があっても、それを推しにくい事情があります。当記事では24時間稼働のデジタルサイネージ導入について解説します。
デジタルサイネージと時間

■24時間365日10年間稼働、という要件

 
ある屋外用案件で「24時間365日×10年間稼働」というご要望を頂いたことがあります。
メーカーとの協議も踏まえ、弊社が出したご提案は、
「3年間であれば、故障対応を含め24時間365日運用を保証する」でした。
3年ごとにシステムを刷新する前提で、見積り・発注も3年で区切りです。
 
ご要望のディスプレイサイズは32型でした。
弊社扱いの32型高輝度ディスプレイは、パネル寿命が約30,000時間です(2016年現在)。
パネル寿命に近づくと、バックライトの明るさが概ね半減しますので、
3年経過時(24時間365日×3年間=26,280時間)では、そろそろ実用期限ということになります。
 
また、24時間耐久で扱う場合、通常品より高耐久な部材にカスタマイズが望ましいです。
この数字は共通認識ではなく、あくまで筆者の主観ですが、
市場の店舗向けのデジタルサイネージは、12~15時間/日の稼働時間を想定しているように思えます。
誤解しないで頂きたいのですが、多くの市販デジタルサイネージは、
特別なカスタマイズ無く24時間運用が可能です。
しかし、24時間で「長期間」運用した場合、故障の発生率が変わるため、
故障時の対応コストを考えると、高耐久化が望ましいのです。
 
さて、諸々の部材を考えると、弊社の場合24時間耐久仕様の製造原価は20~30%程上がる計算となりました。
特にコントローラー(メディアプレーヤー/PC)は、
産業用の高耐久品を使う必要がありコストが上がります。
 
例えば、1日12時間の運用であれば2万円のメディアプレーヤーで済んでいたところが、
24時間運用になると、20万円の産業用PCが必要になる……という塩梅です。
もっとも、故障時の対応に余裕のある状況であれば(システム停止による損害が許容できる範囲であれば)、
再び故障することも織り込んで、あえて低価格のプレーヤーを使う方法もあります。
 
 


■使い方により保障額は変わる

 
24時間365日運用は故障率が変わりますから、保守契約の費用も変わります。
弊社取り扱いのLIKAシリーズは、年間3万円で自然故障時の出張修理を保証していますが、
24時間運用であれば、年間10万円が目安となります。
24時間運用で3年保証を付ける場合、機体に適切な耐久化を行った上で、
メーカー保証1年+2年20万円=保守契約料20万円という計算です。
 
 


■1日の使用時間は購入前に相談しておこう

 
通常メーカーの保証期間は1年間です。ということは、
たとえ24時間運用であっても、1年間は使える見込みで製造されています。
(購入時に1日の使用時間について注釈が無い限り)
 
しかし、2年目以降はメーカー保証が外れますから、
24時間運用では当然故障率が上がります。
これは、数年間のリース契約では特にリスクになります。
リースに付保される動産保険は自然故障をサポートしませんから、
最悪、リースの支払いが残っているにも関わらず、
メーカー保証の終了後、頻繁な故障で予想外の支出に悩む可能性があります。
 
そのような事態を避けるため、ご購入に際しては、
1日の稼働時間を販売店に相談することをお勧めします。
前述のカスタマイズも含め、高耐久品のご紹介は可能ですし、
保守契約を結べばより安心して運用できます。

 

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