直射日光下におけるデジタルサイネージ輝度の比較 500cd/㎡・1,500cd/㎡・2,000cd/㎡・2,500cd/㎡

500カンデラのスマートフォンを直射日光下で撮影。
輝度500cd/㎡のスマートフォンを直射日光下で撮影。オートで撮影するともっと暗く見えます(後述)。

500cd/㎡(カンデラ)のディスプレイを直射日光下に設置してシャッター速度の調整により、輝度の変化をシミュ―レートしました。当記事の検証は擬似的なものです。実際の見え方を保証するものではありませんので、予めご了承ください。(撮影日:12月下旬、午前10時頃、晴天、直射日光下)

①シャッター速度を変えて撮影

■2,500cd/㎡相当 絞り値:F11 ISO:100 シャッター速度:1/10 輝度換算の倍率:5倍 ■2,000cd/㎡相当 絞り値:F11 ISO:100シャッター速度:1/13 輝度換算の倍率:約4倍 ■1,500cd/㎡相当 絞り値:F11 ISO:100 シャッター速度:1/15 輝度換算の倍率:約3倍 ■500cd/㎡ 絞り値:F11 ISO:100 シャッター速度:1/50 輝度換算の倍率:1倍
同じ絞り値・iso感度で、シャッタースピードのみ変更して、撮影の明るさを調整しました。シャッタースピードの倍率に制限があったため、輝度1,500cd/㎡と2,000cd/㎡は近い明るさを再現しています。

②シャッター速度1/50の写真に各画面を合成して比較

500cd/㎡の画像をベースに、各輝度の画面部分を合成した
①の写真では背景の明るさが変わって比較しにくいので、500cd/㎡写真の画面部分のみを、他の輝度の画像と合成して比較しました。500cd/㎡→1,500cd/㎡は、輝度差が3倍あるだけあって、顕著に変化しています。また、1,500cd/㎡と2,500cd/㎡も、1000カンデラの輝度差があるので違いが分かります。

③各輝度を隣り合わせで比較

500カンデラと1500カンデラの比較、500カンデラと2000カンデラの比較

500カンデラと2500カンデラの比較、1500カンデラと2500カンデラの比較

より比較しやすいよう、500cd/㎡の隣にそれぞれ調整した輝度の画像を配置しました。明るさの上昇度は当然ながら2,500cd/㎡が一番です。また、1,500cd/㎡と2,500cd/㎡も並べて比較してみました。

④日中500cd/㎡ディスプレイの実際の見え方は?

次の動画は「晴天下・正午(12月下旬)・日陰」に設置した500カンデラのデジタルサイネージです。屋外用の液晶デジタルサイネージは画面の前に防水用のガラス面があるため、500カンデラクラスのディスプレイでは反射が強く感じられます。

次の画像は、直射日光下の500cd/㎡ディスプレイを、一眼カメラのオートモードで撮影したものです。明るさの感じ方には個人差がありますが、500カンデラディスプレイは直射日光下での実用が難しいと考えるべきでしょう。

直射日光下でオートモードで撮影した、500カンデラディスプレイ
直射日光下の500cd/㎡ディスプレイをオートモードで撮影(絞り値:F8 iso感度:100 シャッター速度:1/160) 見え方に個人差はありますが直射日光下はとにかく厳しいです。

以上、擬似的ではありますが、500/1500/200/2500カンデラの輝度差についてシミュレートしました。個人的な感想ですが、直射日光下では2000~2500cd/㎡でも視認性はギリギリ、日陰に入れば1500cd/㎡でも実用可、といったところです。
デジタルサイネージは視認性がなければ仕事になりません。しかし、高輝度タイプは500cd/㎡クラスに比較して、2~3倍の価格差があります。2015年現在、国内で入手できる高輝度液晶は2,500cd/㎡が上限と思われますので(NECが11月にリリースした超高輝度タイプですら2,000cd/㎡です)、予算と視認性のバランスを考えながらデジタルサイネージの選定をお勧めしたいです。

<関連ページ>
・500cd/㎡ 屋外用デジタルサイネージ
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