デジタルサイネージの価格が違うと何が違うのか?

デジタルサイネージには様々な種類があり、同じ画面サイズでも価格に開きがあります(弊社扱い製品では2~3倍差)。値段の高いデジタルサイネージと安いデジタルサイネージ、何が違うのかを解説します。

※当記事に基づくお客様のご判断とその結果について、弊社は一切の責任を負いませんのでご注意ください。

 

1、日中屋外で使えるかどうかが違う

画面の明るさが、最も大きな価格要素です。高額なデジタルサイネージは概して画面が明るいので、日中屋外でもよく見えます。価格の安いデジタルサイネージはテレビ並の輝度が多く、屋内や夜では使えますが、昼間は見えにくくなります。
従って、日中屋外で使うつもりであれば、安いデジタルサイネージを買わない方が良いです。安物買いの銭失いとまでは言いませんが、不満を感じながら長く運用することになります。お勧めしません。

→屋外/高輝度タイプの例  →屋外/低輝度タイプの例

 

2、壊れやすさが違う

品質の高い(つまり高額な)デジタルサイネージほど、故障の確率が下がります。価格差2倍の製品で(勿論売り手の仕入れ値も全く異なります)同じの耐久性と考える根拠はありません。弊社の経験上、安価なデジタルサイネージは高額なデジタルサイネージより壊れやすいのです。
販売店として断言しますが、特に屋外型のデジタルサイネージは壊れます。雨・寒暖差・紫外線・ホコリ・湿気など、電子機器の天敵に常時晒される上、実際に購入したお客様が機器のメンテナンスをするケースは非常に少ないからです。過酷な環境でノーメンテナンスであれば、壊れないのは単なるラッキーです。
仮に5~6年の運用を想定する場合は、故障修理と修理費の負担を1~2回は見積っておきたいところです。動産保険や保守契約を掛けるのが理想ですが、掛け捨てが嫌な場合は自社で修理費用を積み立てすると良いでしょう。

 

3、故障対応が違う

故障率の低いデジタルサイネージほど、メーカー保証や保守契約の金額や条件が緩やかです。壊れにくいので保険料金を余り上げる必要が無いのです。故障率の高いデジタルサイネージは、比較して保険料や契約条件が厳し目です。

 

以下アドバイス

 

■予算が許す限り品質の高いデジタルサイネージを買おう

予算が許す限り、より品質の高い(つまり値段も高い)デジタルサイネージをお勧めします。日々の稼働時間により異なりますが、デジタルサイネージをディスプレイ寿命だけで考えれば7年以上の耐久性があります。故障率の違いはランニングコストの差として無視できません。
また、日中屋外の運用では、輝度の低い(比較的安価な)デジタルサイネージは選定から外しておきましょう。そもそも見えなければ看板としての仕事を成さないのですから、これは本当に残念な結果になってしまいます(売り手としても、顧客が長期間不満を抱えた状態というのは正直避けたいところです)。
しかし夕方以降の運用であれば、低輝度のデジタルサイネージでも問題はありません。この点、夜型の店舗はデジタルサイネージ運用に恵まれています。液晶ディスプレイにとって、昼間の太陽はとにかく過酷なのです。

上記は高額なデジタルサイネージを売りたいが為の、業者の口上と思われるかもしれません。実際その通りなのですが、その動機は利益ではなく「トラブルの防止」にあります。弊社の経験では、高額なデジタルサイネージほど故障トラブルが少なく、お客様にとっても弊社にとっても、事務負担・精神的負担・機会損失が軽いのです。

 

■メンテナンスしよう

マニュアル通りにメンテナンスするだけで、故障率はぐっと下がります。弊社はそれなりの台数、屋外型のデジタルサイネージを販売してきましたが、お客様が自発的にメンテナンスをするケースは皆無に近いです。メンテナンスはお客様の責任と商品説明に記載があり、メンテナンス不足による故障は保証対象外になる可能性があり、メンテナンス方法や防塵フィルターの購入方法をマニュアル等に記載しているにも関わらず、です。繰り返しますが、屋外型デジタルサイネージの運用において、ノーメンテナンスで故障しないのは単なるラッキーです。多くのデジタルサイネージ購入者は、ノーメンテナンスにより故障の原因を積み重ねています。

 

■修理費を想定しておこう

修理費は導入するデジタルサイネージにより異なりますが、弊社が扱う屋外用スタンド型のデジタルサイネージであれば、1回の修理費に15万円程度は見積もっておきたいところです。故障内容によってはさらに高額な修理費になります。デジタルサイネージの故障は工場への往復配送料や作業員の出張費が含まれますから、高額になりやすいです。
修理費は不確定ですが、一定の故障対応費を自社で積み立てする場合は、保守契約を結ぶより安上がりかもしれません。

 

■保守契約・動産保険を検討しよう

2016年3月現在、弊社扱いのデジタルサイネージにおいて、動産保険の使用実績は「0件」です。殆どの故障は動産保険の効かない自然故障(内部の機械的・電気的故障)です。
従って、確率のみで優先順位を決めるなら、「保守契約>動産保険」となります。しかし動産保険は災害による破壊や盗難をサポートしますから、万一のリスクや安心を考えると切りにくいと思います。予算の都合がある場合は参考にして頂ければと思います。

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