Chromeboxが標準仕様ではびっくりするくらいタッチ型デジタルサイネージに使えない件

Widows10でタッチパネル用のデジタルサイネージコンテンツを検討していたのですが、画面端からのスワイプ(エッジスワイプ)をどうやら無効化出来ない様子なので、適したデバイスをアレコレ試しています。今回はChromeBOXを試してみたのですが……。


■月額利用料を払わないとアプリが自動起動しない

起動後Googleアカウントのパスワード入力を省略する手段が標準で用意されていません。つまり、スイッチ入れて自動的にAbemaTVが開くような設定には出来ないってことです。

WidnowsやMacにあるChromeの起動オプションもどうやら無さそうです。起動オプションというのはChromeブラウザの起動時に全画面化やキオスク化を指定できるオプションです。

もう暫く触ってみますが、ウチの希望する用途では「驚くほど使えないデバイス」。ハードごと買ってるのだから、アプリ起動時の制御くらい触らせてほしいものですが、それをやるにはお金を払ってね♪という構造です。ああ…使えねぇ…使えねぇ……。

■月額利用料払うくらいならWindows使うでしょ!

つまるところ、起動後アプリケーションの自動起動という、Windowsで当たり前に出来ることをChromeboxでやるには月額料金が掛かるのです。月額料金500円(年間契約のため6,000円)は金銭的には大きな負担ではありませんが、金額ではなく販売プロセスやサポートの煩雑化の方が問題なわけです。イチイチ紐付けしなきゃ組めないシステムは売りにくいのです。


■2016年5月現在、低コストのタッチ型デジタルサイネージに適したOSは「Widnows7」である

専用システムでなく、HTMLコンテンツを使ってタッチ型のデジタルサイネージコンテンツを組む場合は、結局のところWindwos7が一番使いやすいのです。2016年にもなって……。

・ログイン操作の省略設定が簡単。
・起動時のスタートアップでChromeブラウザを自動起動できる。
・Chromeの起動オプションにより、キオスク化&任意のページでHTMLコンテンツを表示できる。
・エッジスワイプを無効化できるため、ユーザーの操作でコンテンツが破綻しない。
・HTMLコンテンツ上で動画の自動再生(videoタグのautoplay指定)ができる。
・ローカルファイルをブラウザで表示できる

Windows10、iOS、Android、ChromeOS……いずれのOSも、上記の機能を満たしません。7年前にリリースされたWindows7が最もタッチパネル型デジタルサイネージに適しているなんて!
特にWindows10については、エッジスワイプの制御について実装して頂きたいところです。7や8と比較して制御系を退化させてどうするのかと問いたいですね。

比較表

■Windows7でタッチ型コンテンツを組む場合の注意

・OSの更新を手動にする。
・Windows10への移行お勧めプログラムを排除する。
・最低限のセキュリティ(Microsoft Security Essentials)を導入する。

Windows7は寿命の長くないOSですが、あと数年はなんだかんだで使えると思われます。デジタルサイネージ用途であればセキュリティのレベルをある程度落とせますので……。それよりも厄介なのは、OSの自動更新によるポップアップ表示ですね。



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