2016年5月。スウェーデンのマルメ市にあるバス亭でデジタルサイネージのシステムがハッキングされ、ポルノサイトが表示される事件がありました。
表示されたのはMeatspinというというハードコア・ポルノサイト。開いた途端ショッキングな性的映像が表示されるサイトです。
「それはひどいハードコアポルノでした」(市民のマリア氏)
「非常に強い怒りを覚えます」(管理会社のロジャー氏)
記事(スウェーデン語)
http://www.aftonbladet.se/nyheter/article22777728.ab
映像(ポルノサイトはモザイク加工されています)
http://tv.aftonbladet.se/abtv/articles/121929?service=embedded&statsAutoStart=true&showrelated=true
デジタルサイネージのハッキング(クラック)事件は、日本国内でもいずれ発生すると思われます。スタンドアロン型にしろ、ネットワーク型にしろ、技術を持つ犯罪者がその気になればハッキング可能だからです。この事件では、運営会社のサーバーを介さない高度な手法でハッキングされた様子です。
日常の対策では、デジタルサイネージに施錠することです。デジタルサイネージは基本的に施錠できる仕組みになっていますが、施錠せず運用している企業が多いのも実情です。もっとも、小型~中型のスタンドアロン型がハッキングされたところで影響は限定的ですから、愉快犯であればネットワーク型でないと割に合わないでしょう(大型のLEDビジョンが乗っ取られると恐ろしいものがありますが)。
ある日突然、店舗や企業のデジタルサイネージがポルノ映像に切り替わる……風評を考えるとゾッとする話ですが、ポルノならまだ可愛いものかもしれません。企業にダメージを与える目的なら、さらに選択できる映像もあります。
ポルノサイトの閲覧からウイルスに感染して会社に損害を与える事例は珍しくありません。今後は同じような感染経路から、デジタルサイネージを使ってより大きなダメージが起きる可能性があります。担当者は注意したいところです。

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