デジタルサイネージ通信接続の種類
デジタルサイネージはコンテンツを再生するスタイルがいくつかあります。それぞれメリットとデメリットがありますので、自社の導入にとってどの方法が良いかあらかじめ検討しておきましょう。
予備知識:
デジタルサイネージは、「ディスプレイ」と「コントローラー」がセットで扱われます。コントローラーとはメディアプレーヤーのような専用の再生機器であったり、パソコンであったり、スマートフォンやタブレット端末の場合もあります。デジタルサイネージで表示する内容(コンテンツ)を扱う機器を、一括りでコントローラーと呼びます。
スタンド型のデジタルサイネージは、ディスプレイとコントローラーがセットになった機種も多いです。
ディスプレイ……表示用モニター
コントローラー……メディアプレーヤー、パソコン、スマホ、タブレット
1、オフライン型のデジタルサイネージ
概要:
コントローラーに格納したコンテンツのデータを再生する仕組みです。コンテンツは画像・動画・WEBコンテンツ等、コントローラーが対応する内容であれば何でも表示できます。ほぼ全てのデジタルサイネージ機器は、ネットワークタイプであっても、この使い方に対応しています。
スケジュール再生等はコントローラーによって対応・非対応があり、事前に確認する必要があります。
メリット:
通信コストが掛からず、電源を確保すればスタンドアロンで使えます。機器の構造もシンプルなので、導入コストも比較的安価です。
デメリット:
遠隔更新には対応していません。コンテンツを更新するには、SDカードやUSBメモリ内のデータを書き換える必要があります。
森内の個人的なレビュー:
店舗集客で初めて導入する場合は、オフライン型をお勧めします。表示スペースもユーザーの視聴機会も限られていますから、しっかり考えて練った販促用のコンテンツを再生することをお勧めします。
弊社のポジショントークになりますが、「オンラインで更新が簡単」等という売り文句は幻想です。但し、更新作業自体は確かに手軽なので嘘ではありません。しかし、オンラインでデジタルサイネージを更新するということは、少なくとも自社のWEBサイトやブログを適切に更新できるだけのリソースが必要ということです。……出来ていますか?
2、オンライン型のデジタルサイネージ
概要:
コントローラーはインターネットに接続したパソコンであり、デジタルサイネージ向けのWEBサイトをディスプレイに表示します。多くのネットワーク型デジタルサイネージは、この仕組みでサービスを提供しています。複数の端末にネットを通じて同時にコンテンツを反映するため、チェーン店でのデジタルサイネージ運用に向いています。
メリット:
業者が提供するシステムは機能が整っており、頻繁にコンテンツを更新するのに適しています。多数の端末に同時に更新を反映できます。
デメリット:
通信障害に弱く、ネットワークへの接続環境とサービスの利用料(サーバー料金等)が掛かります。
森内の個人的なレビュー:
オンライン型の強みは複数の端末に更新を反映できることです。一定規模の企業でチェーン店のデジタルサイネージに向いています。逆に小規模な事業者にとってオンライン導入は慎重にご判断ください。肝心の「コンテンツ」を扱う人員や技量が足りず、通信費やサービスの利用料をペイできない可能性があります。但し、待ち時間や待ち人数等リアルタイムの情報を反映したい場合は、オンライン型の導入が適しています。
3、半オンライン型のデジタルサイネージ
概要:
通常はオフラインで動作しますが、更新時にオンライン接続します。ハードの構成はオンライン型とほぼ同じです。小規模なシステムを自社で組んだり、広告代理店と専属契約する際に適しています。
メリット:
遠隔更新可能。通常はスタンドアロンで動作するので、サービス利用料等のコストを抑えられます。コンテンツの自由度が高く、基本的に何でもできます。
デメリット:
扱い方が専門的で、複数店舗の同時更新には向いていません。遠隔更新時にはネット接続が必要なので、結局のところ常時オンライン環境が必要です。
森内の個人的なレビュー:
必要な時にパソコンを遠隔操作して、パソコン内のコンテンツを更新するイメージです。機器を開けてSDカードを取り出すよりは、簡単に更新作業ができます。
これは、広告代理店とコンテンツ更新を含む契約で便利です。担当者がネットワーク経由でコントローラー内のコンテンツを編集するので、店舗側のオーダーを細かく反映できます。
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