葬儀とデジタルサイネージについて 

葬儀とデジタルサイネージについて

葬儀社様からデジタルサイネージをご相談・ご注文頂くことがあります。
検索すると葬儀専用を標榜するデジタルサイネージもありますが、
これは実際のところ、「葬儀向けのソフトウエアを載せたデジタルサイネージ」です。
デジタルサイネージの機材自体は様々な業態に汎用性があります。
 

葬儀のイメージ

 
実際のところ、葬儀用に専用のソフトウエアはさほど必要ではなく、
デジタルサイネージに標準搭載されるメディアプレーヤーで、
葬儀用のデジタルサイネージは構築できます。
以下、用途別にデジタルサイネージの使い方を解説します。


■門標としてデジタルサイネージを使う

 
門標として「故 ○○ 儀 葬儀式場」等の表示を電子化する方法です。
門標用の画像は、Photoshop、Illustrator、PowerPoint等のグラフィックス系で制作できます。
(縦型の場合、幅1080pix高1920pixの画像を用意する)
葬儀社様の場合、自社でこれらのソフトを用意している場合が多いので、
デジタルサイネージ機器以外で特にコストはありません。
 
印刷出力のコストと比較して安上がりではありますので、
長期間の利用でデジタルサイネージ機器の費用を償却出来るかがポイントです。
 
多くの葬儀は日中にあるため、デジタルサイネージの輝度には注意したいところです。
機器の輝度によっては日中の屋外で暗く見えるため、門標に適していない場合があります。
「テレビ並の輝度では日中の現場で使いにくい」と覚えておきましょう。
しかしながら、高輝度の液晶ディスプレイは概して高額ですから、
中長期でコスト的に見合う投資か検討する必要があります。
 
屋外用、屋内用共にデジタルサイネージは レンタル対応の製品もありますから、
購入前にレンタルを通じて、実地での使用に耐えるか確認するのも方法です。
弊社にご相談の案件でも、事前のレンタルを通じて導入を見送られたケースがあります。
  
葬儀の門標用途でデジタルサイネージを使う場合

→LIKA LK46OTKG
門標に使うのは縦型の屋外用デジタルサイネージです。
日中の視認性を確保するには相応の輝度が必要です。
2016年現在、液晶ディスプレイの最大輝度は2500カンデラ程度です。
電光掲示板に使われるLEDビジョンは5000~6000カンデラと輝度に優れますが、
解像度が非常に粗いため、葬儀用途では高輝度タイプの液晶ディスプレイが良いでしょう。
 
 

■メモリアルビデオの上映にデジタルサイネージを使う

 
会場内に設置して、メモリアルビデオを再生するデジタルサイネージです。
多くの葬儀社が持つDVD+テレビの組み合わせと比べて、以下の点がメリットとして挙げられます。
 
・単一機器のため輸送やセッティングの手間が軽減
・フルHDの映像再生に対応
・ネットワーク型コンテンツに対応
・縦横の設置向きを変更可(コンテンツ側の対応が必要)
 
メモリアルビデオをご遺族様用に作成する場合、BDよりもDVDの方が現実的です。
2015年の内閣府調査ではBDの普及率は53.2%であり、広く視聴環境に対応したDVDの方が扱いやすいのです。
DVDディスクを制作する場合は従来のプレーヤーを使うため、
テレビ+DVDプレーヤーから変更する必要性が薄いと言えます。
この用途では、デジタルサイネージの存在感はいまひとつです。
 
しかし、大型のディスプレイでビデオを再生したい、フルHD解像度でご覧頂きたい場合は、
プレーヤー一体型のデジタルサイネージが適しています。
動画データをSDカードやUSBに入れて機体に挿入すれば、自動的に再生するため、
高画質化・大画面化・可搬性等の面で、テレビ+DVDプレーヤーを上回ります。
また、屋外型と比べて価格も比較的手頃なため、コスト面でも検討に値します。
 
 

→EYECATCH-42VEZ
42型のイーゼル型デジタルサイネージの例。
内部に動画プレーヤーを内蔵しているので、制作したフルHD動画を解像度を落とさずに扱えます。
一体型のため運搬やセッティングが楽なのもポイントです。
屋内用ディスプレイは輝度があまり高くないため、日中屋外での用途には適していません。
 
 

■営業用途にデジタルサイネージを使う

 
葬儀場での営業行為は禁忌と思われがちですが、
アプローチ方法によっては、ご遺族様やご参列者様の感情を害することなく、
商品の営業に繋がる映像コンテンツを扱えます。
弊社でも葬儀社様専用の営業コンテンツを制作した事例があります。
 
映像を使ってご案内する内容としては、
互助会・保険・見学・エンバーミング葬等があります。
どれも直接的な営業ではなく、知識の提供からワンクッション置いて営業に繋げます。
 
例えば、エンバーミング葬の場合、参列者様がご遺体に触れることも可能ですから、
これら葬儀の形式や内容を映像でご紹介することは、参列者様に有意義な知識の提供であり、
段階を踏むことでエンバーミング葬の営業になります。

デジタルサイネージ

 

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