遠隔更新型デジタルサイネージ自作の方法 

遠隔更新型デジタルサイネージの自作に使う機材

 
パソコン

 
「遠隔更新型のデジタルサイネージを自前で作りたいので構成を教えて」
という質問を頂きました。
弊社はデジタルサイネージ機器販売の事業者ですから、本来はお答えしかねるのですが……。
 
以下、弊社森内のノウハウをご案内しますが、
弊社は当記事に関する一切の責任を負いません。
サポートも行いません、当記事に関する質問もご遠慮ください。
自前でのデジタルサイネージ導入は、全て自己責任ですのでご注意ください。
 
<自作の更新型デジタルサイネージで用意するもの>
・テレビ
・テレビスタンド
・パソコン
・HDMIケーブル、電源延長コード
・ネット接続環境
・更新用システム
・コンテンツ
・著作権に関する知識
 
 
■テレビ
今時の液晶テレビは基本的にHDMI端子がついていますが、
一応確認しておきましょう。
サイズは32型以上をお勧めします。
デジタルサイネージは文字を読ませる媒体なので、
画面が大きく高解像度であるほど良い仕事をします。
 
そもそも、何故パソコンモニタではなくテレビを使うのかと言えば、
安価に大きなモニターが用意できることと、
そこそこの出力のスピーカーが内蔵されているからです。
パソコンモニタの方が画質は上ですが、
32型クラスとなると随分と高額になってしまいます。
 
また、スピーカー音量は大きいにこしたことはありません。
同じ条件であれば、スピーカーの大きい機種をお勧めします。
屋外やアーケード街ではテレビスピーカーでは出力不足の場合があります。
必要に応じて外付けスピーカーも吟味します。
 
 
■テレビスタンド
どこかの台に置く運用であれば、スタンドは不要です。
フロアに設置する場合はテレビスタンドを用意します。
テレビスタンドを取り付けるには「VESA規格(VESAマウント)」が一般的です。
対応するテレビは背面にVESA規格に準拠した寸法で「ネジ穴」があり、
VESA規格に対応したテレビスタンドを取り付けることができます。
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■パソコン
遠隔更新型のデジタルサイネージでは、
HDMIで映像が出力できるパソコンをつかいます。
これは「32型以上のテレビでパソコン画面を表示したい」と店員に言えば、
要望に合う商品を見繕ってもらえます。
 
心得ておきたいのは、
デジタルサイネージ用に使うパソコンは「消耗品」であることです。
常時稼働で負荷が掛かり寿命が短くなります。
良いものを探せばどんどん高額になりますし、使い捨てに近い運用ですから、
故障前提として、使い古したパソコンを使うのも一つの方法です。
 
HDMI出力ができるスマートフォンもパソコンと同じで、
更新型デジタルサイネージのコントローラーとして使えます。
気になる方は「HDMI出力 Android」で検索してみましょう。
 
ちなみに、ネットワーク対応の
デジタルサイネージ専用コントローラーも販売されていますが、
これらはつまるところ「壊れにくいソフト付きのパソコン」と考えてよいです。
通常のパソコンよりも割高な機種が多いですが、
これは、常時稼働のためにハードウエアの品質を高めているためと、
沢山出回る商品ではないためです。
 
なお、デジタルサイネージ用途でパソコンを稼働する場合は、
故障時にメーカー保証が受けられない場合があります。
気になる方は事前に店員に相談しておきましょう。これはテレビも同じです。
 
 
■HDMIケーブル、電源延長コード
パソコンやテレビ付属のHDMIコードは短い場合があります。
テレビにも電源コードも必要ですから、
実際の用途に合わせてケーブルを別途購入します。
元々HDMIケーブルは割高でしたが、昨今はAmazonで値崩れしているようです。
 
 
■ネット接続環境
ローカルコンテンツで運用する場合はネット無しでも運用できます。
外部から更新する場合は、必須です。
 
 
■更新用システム
昨今はクラウド型のデジタルサイネージサービスが販売されています。
検索ワード「クラウド デジタルサイネージ」
ランニングコストを抑えたい場合は無料のWEBブラウザを使います。
今時はWEBブラウザは高機能なので、
更新用のデジタルサイネージ用ソフトとして代用できます。
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■コンテンツ
肝心のコンテンツですが、
特に集客販促の用途で使う場合は、広告制作のノウハウが必要です。
厳しい現実ですが、たとえ頑張って作ったところで、
メッセージの内容や宛先を間違えていると、効果はありません。
折角の導入費用が無駄になる場合もありますので、ご注意ください。
 
 
■著作権に関する知識
自前でコンテンツを用意する場合にありがちです。
他者(他社)のコンテンツを許可無く商業用途で使ってはいけません。
著作権侵害のコンテンツをデジタルサイネージで使用することは、
自社の法律違反や意識の低さを喧伝するようなものです。
意識の高い客や取引先から軽蔑されたくなければ、
著作権を尊重することをおすすめします。
 

 
自前で用意する遠隔更新型デジタルサイネージには、
「保障もサポートも無い」のが前提です。
自己責任の世界であり、技術的なトラブルに
自ら対処できる事業者様以外にはお勧めしません。
 
弊社や他社が販売するメーカー製のデジタルサイネージ機器は、
ノウハウやサポートが価格に含まれているとお考えください。

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