疑問 デジタルサイネージのコンテンツとは何ですか? 

疑問 デジタルサイネージのコンテンツとは何ですか?

デジタルサイネージで扱う情報を総じて「コンテンツ(中身)」と言います。
当記事では、画像/テロップ/音声/動画/プログラム(ソフトウエア)について解説します。

■デジタルサイネージと画像
デジタルサイネージと画像

画像は最もポピュラーなデジタルサイネージコンテンツです。チラシやPOPとほぼ同じ制作環境でコンテンツが作れます。

▶画像の画素数(解像度)を設定しよう
画像のサイズは、ディスプレイの解像度以上あっても、画質に影響がありません。ですから、デジタルカメラで撮影した高解像度の写真は、そのままデジタルサイネージに入れるのではなく、編集ソフトで適切な解像度に変更するのがお勧めです。機器の処理性能を越えるデータを挿入すると機器がフリーズして、最悪故障します。
フルHDのデジタルサイネージであれば、1920x1080ピクセルの画像を用意すれば、ディスプレイの画素数と一致した、精細な表示になります。
昨今(2015年)は4K解像度のディスプレイもシェアを広げています。4Kモニターで繊細な見た目のコンテンツにするには、3840x2160ピクセルの画像が必要です。また、今後登場するであろうスーパーハイビジョン(8K)で精細な表示にするには、7680x4320ピクセルの画像が必要です。
画像の形式は **.jpg が殆どです。**.png 形式に対応しているデジタルサイネージもありますが、基本JPG形式で書き出せば間違いはありません。


▶画像に情報を満載しない
デジタルサイネージは、一定時間で画像が切り替わる仕様が一般的です。従って、時間制限の無い紙のポスターと同じ情報量は、あまり適切ではありません。見ている最中に画面が切り替わるため、多少情報量を落とした方が良いです。


▶どうやって画像を作る?
パソコンで自社でPOPを作っている企業であれば、今お使いのソフトでデジタルサイネージ用の画像が作れるかもしれません。代表的なビジネス系ソフトでの画像書き出し機能は次の通りです。
ワード……画像出力には不向きですが、フリーソフトを仲介して画像出力できます。
エクセル……設定と作り方により、フルHD画像を出力できます。
パワーポイント……設定により、フルHDの画像を出力できます。


▶パワーポイント(KingsoftPresentation)で画像を出力する
上記3本の定番ソフトでは、パワーポイントで画像を作るのがお勧めです。
パワーポイント(互換ソフト)でフルHDの画像を作る方法については、次の記事で解説しています。
http://www.digitalsignage-kure.jp/text/pg212.html


▶エクセル(KingsoftSpreadsheet)で画像を出力する
エクセルは単体で画像を出力する機能があり、版組に関してはワードより便利な面もあります。フルHDの画像を出力するには、縦横比を合わせたベースの四角形を作り、その上に版を作ります。
エクセル互換ソフトによる詳細な手順は次の記事をご覧ください。
http://www.digitalsignage-kure.jp/text2/pg1555.html


▶ワード(KingsoftWriter)で画像を出力する
機能的には不向きなため、あまりお勧めしません。ワードでチラシやPOPを作る企業様も多いですが、ワードで使うA4サイズはフルHDと縦横比が異なるため、デジタルサイネージ用のディスプレイでフルスクリーン表示すると、画像が縦長(横長)に変形するのです。単体では画像出力機能が無いため、迂回策として、フリーソフトで画像を出力します。
A4の縦横比ではありますが、デジタルサイネージ用に画像を出力する手順は次の通りです。

  • 1、ワードでチラシ等の版を作る
  • 2、フリーソフトの CubePDF( http://www.cube-soft.jp/cubepdf/ ) を導入
  • 3、ワードの印刷からプリンタを CubePDF に選択→OK
  • 3、出力前の設定画面で、解像度を150に変更
  • 4、出力前の設定画面で、出力ファイルの項目「…」ボタンを押して、ファイルの種類をJPGに変更して保存
  • 5、変換を押して画像出力

この手順で出力される画像は幅1240x縦1754pixとA4と同じ比率であり、デジタルサイネージのディスプレイ(16:9)と異なります。ディスプレイ側を設定して、画像の縦横比を固定して表示する場合は、上下もしくは左右に空きができますが、十分な解像度で出力できます。

■デジタルサイネージとテロップ
電光掲示板の例

電光掲示板でお馴染みの文字情報です。テレビで表示されるニュース速報のように、他のコンテンツと別のレイヤーで扱われます。
動画と合わせて使う場合は画面の上端・下端に流れるテロップとして扱うことが多いです。このとき、動画&画像コンテンツに文字が多いと、情報過多で読みにくくなってしまいます。更新型のテロップを配置する場合は、全体の情報量を調節するとよいでしょう。

▶テロップを独立レイヤーで扱う場合
テロップを独立したレイヤーで扱いたい場合は、デジタルサイネージのコントローラーが対応しているか確認しておきましょう。
例えば、あるスタンドアロン機種の場合、動画コンテンツとテキストファイルをSDカードに入れることで、動画にテロップが重なって流れます。
テロップに即時性を求めない場合は、動画コンテンツの一部にテロップを組み込むのが一般的です。この方法では、文章を変更する都度動画を再編集する必要がありますが、デジタルサイネージのコントローラーを選ばず、デザインの凝ったテロップが扱えます。


▶画面の文字数は少ない程伝わりやすい
テレビ業界では「テロップは1画面に16文字」という目安があります(※)。デジタルサイネージでこの目安を必ずしも守る必要はありませんが、通行者に効率よくメッセージを伝えたい場合は気にとめておきたいものです。
※出典 プレゼンはテレビに学べ! 天野暢子 著


▶テロップはデジタルサイネージの基本
デジタルサイネージのコンテンツは、視覚のみで通行者にメッセージを伝える必要があります。音声は設置場所により聞こえにくかったり、あるいは音声の再生が禁止される場合もあるからです。
従って、メッセージを具体的に伝えるテロップはデジタルサイネージの基本です。文字情報の見せ方は様々ですが、簡潔で見込み客に届くメッセージになるよう工夫しましょう。

■デジタルサイネージと音声
デジタルサイネージによる音声の再生は、許可されない場所が多いものの、可能な場所であれば強く訴求するチャンスです。気の利いた呼びかけであれば通行者が振り向いてくれる可能性があります。

この動画は音声専用のデジタルサイネージを街中で実験した様子です。音声に対して通行者がどのように反応するか分かります。
 
▶デジタルサイネージのスピーカーは強くない
スタンドタイプのデジタルサイネージ機器では、標準装備のスピーカー音量はあまり重視されていない傾向です(家庭用テレビ並か、それ以下)。音声で積極的に訴求したい場合は、カスタマイズにより音量アップを図ります。特に、屋外用はスピーカーの防水性や電源の確保などクリアすべき問題がありますので、事前に確認しておきましょう。

■デジタルサイネージと動画
看板で動画が扱えることが、電飾看板とデジタルサイネージとの決定的な差です。画像だけではポテンシャルをフルに発揮できませんから、デジタルサイネージ導入と同時に動画制作も考えたいところです。
デジタルサイネージで動画を使う

▶意味の分からない動画は使わない
通行者が「ぱっと見て」意味が分からない動画は、販促物としてPOPやチラシ以下と言えます。例えば、スマートフォンで撮影した動画を無編集で流したところで、良い仕事は期待できません。
不明瞭な動画を流すくらいであれば、パワーポイントやエクセルで気の利いたPOPを作って流す方が、売上に貢献します。動画を扱う場合は適切なテンプレートを使うか、プロに相談することをお勧めします。


▶ネタか?告知か?情報提供か?
Youtubeやニコニコ動画に見られる笑いや興味を得るための動画があります。道路に設置して店舗に誘導する動画あります。商品を詳しく説明して購入を促す動画があります。
設置場所や運用の目的により動画のタイプは異なり、制作の取り組みも変わります。動画作りには当事者の価値観が反映されますが、目的の仕事を果たすためにコンテンツをしっかり区分して取り掛かると良いでしょう。


▶動画編集とパソコン
動画編集は基本的にパソコンで作業します。高価格帯のソフトは当然高度な動画が作れますが、習得に時間がかかるため、自社・自店舗で制作する場合はエントリー向けのソフトを導入すると良いでしょう。
参考までに、次のリンク先にある動画は全てVideoStudioというエントリー向けソフトで制作しています。VideoSutdioシリーズは1万3千円程度で購入できます(2015年現在)。
→動画制作例


▶動画編集とスマートフォン・タブレット
スマートフォンやタブレットだけでも、動画編集は可能です。但し、本体の保存容量に限りがあり、撮影データは非常に容量を使いますので、パソコンと連携してデータを管理するのが基本です。商業用途の場合、スマートフォン系の動画編集アプリは特にテロップの機能が充実したものを選ぶと良いでしょう。また、スマホ・タブレットから直接USBメモリやSDカードにデータを移すためには、専用のアタッチメントが必要です。

■プログラム(ソフトウエア)
インタラクティブコンテンツ

デジタルサイネージ用のプログラムを使うことで、動画や画像のように固定されたものではなく、ユーザーの操作や条件により内容が変化する、インタラクティブ性のあるコンテンツになります。
例えば、タッチパネルやモーションセンサーを装備したデジタルサイネージにflashやHTML5のプログラムを動作させることで、ゲーム性のあるPRコンテンツが展開できます。

▶導入コスト
デジタルサイネージでインタラクティブ性を確保するには、カメラ・センサー・タッチパネル等の入力装置と、プログラムを処理する高性能なコントローラーが必要です。勿論、プログラム自体にもコストが掛かります。特に屋外用途ではカスタマイズにコストがかかりますので、気軽に導入する価格帯ではありません。


▶タッチパネル+WEBブラウザ+flash
インタラクティブ性がある最も低コストな組み合わせは、おそらくタッチパネル装備のデジタルサイネージにWEBブラウザを表示して、flashもしくはHTML5で組んだプログラムを動作させることでしょう。
商品の検索システムや解説等は、レイアウトやデザインの調整が必要なものの、WEBサイトのコンテンツそのものが使えるため、比較的低コストでインタラクティブ性のあるコンテンツが導入できます。


▶サイネージか情報端末か
インタラクティブ性のあるコンテンツはデジタルサイネージを少数の利用者が独占するため、サイネージ(看板)というよりも情報端末に近い扱いになります。しかし、それはそれで他の通行者の興味を引くかもしれませんから、運用の目的に基づいてコンテンツを組むのが大事です。

 

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