動画・静止画・スライドショーの販促効果の違い 

動画・静止画・スライドショーの販促効果の違い

スタンドアロンのデジタルサイネージでは、主に「動画・静止画・スライドショー」が表示されます。動画以外が選ばれる理由は実際のところ、予算の都合であることが多いですが、それぞれ販促効果は異なり、業態により適した選択があります。
 
秋葉原ラジオ会館のデジタルサイネージ

秋葉原や新宿等の都市部でも、静止画のデジタルサイネージは普通に使われています。ケースバイケースで適した表現があるということです。


■静止画

静止画のデジタルサイネージ

 
ポスターのように1コンテンツ=1枚の画像で表現する方法です。JR駅構内のデジタルサイネージ等、共用的な広告スペースで主に使われます。チラシやポスター等と作り方が同じなため、制作依頼や自作も容易です。
デメリットは動画やスライドショーと比較して目立たないことです。従って店舗が自社用にデジタルサイネージを扱う場合は、この様式はお勧めしません。
 
<メリット>
・制作コストが低く頻繁に更新できる
・運営側にとって複数のコンテンツを均等に扱いやすい
・DTP技術の延長でコンテンツが制作できる
 
<デメリット>
・デジタルサイネージとしてはあまり目立たない
・ユーザーが見ている途中でコンテンツが切り替わる場合がある
・共用利用の場合が多く、表示時間が限られる
 

■スライドショー

デジタルサイネージスライドの例

 
複数の画像を切り替えてコンテンツを構成します。静止画よりも情報量が多く、ストーリー性のあるコンテンツも可能です。
殆どのデジタルサイネージプレーヤーは静止画を複数枚入れた場合、画像の切り替え時に効果が掛かります。この効果を「トランジション」と言います。画像の制作のみであればDTPの延長で制作できますので、動画よりも低コストで制作できます。
スライドショーや動画の場合、ユーザーが途中から視聴しても意味が拾えるように、画面内に一貫した情報を表示するのがお勧めです。
スライドショーに積極的にトランジションを入れたり音声を組み込むと、動画との境目が曖昧になってきます。どこからが動画コンテンツの扱いになるかは、制作者の裁量に任せる部分があります。
 
<メリット>
・DTPの延長で制作コストが比較的安い
・画像の順番変更や入れ替えでコンテンツを調整しやすい
・ストーリー(営業プロセス)が展開できる
 
<デメリット>
・ユーザーが途中からの視聴に対応できない場合がある
・コンテンツ量によっては途中で飽きられやすい
・デジタルサイネージとしては目立たない
 

■動画

デジタルサイネージコンテンツの本命です。制作予算さえあれば、迷うことなくこの様式を選びたいところです。動きより目立ち、音声も使えるため、他の様式と比べて訴求力が高いのが特徴です。
デメリットは制作コストです。動画コンテンツは編集データが介在するため、修正も編集データの保有者に頼りがちです。制作コストは写真を主な素材として使うことで、ある程度削減できます。写真を主に使った動画コンテンツを「フォトムービー」と呼ぶ場合もあります。右の動画はフォトムービーの扱いです。
コンテンツを制作する時は、スライドショーと同じく途中から視聴するユーザーが内容を把握できるよう、一貫した情報を画面内に表示するのがお勧めです。
 
<メリット>
・よく目立ち訴求力がある
・静止画やスライドショーも動画として扱える
・YouTubeやWEBサイトにもコンテンツを流用できる
 
<デメリット>
・制作コストが高い
・自社での修正が難しい場合がある
・ユーザーが途中からの視聴に対応できない場合あり

フォトムービーの例

■補足 静止画には画質のメリットがある

静止画とスライドショーはそのデジタルサイネージ機器の最大限の画質を表示できます。一方動画は、原理上画質の圧縮があるため、1瞬を切り取った画質では静止画に及びません。
例えば観光地の銘菓をアピールする場合、動画により生産風景を表示して、決めのシーンとなる商品は静止画で見せる……という手法もあります。工芸品や宝石など、細部まで最大限の画質をユーザーに提供したい場合も同じく、静止画を活用するシーンはあります。

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