動画制作の企画・シナリオ・コンテ・取材・編集の流れ 

動画制作の企画・シナリオ・コンテ・取材・編集の流れ

動画の自社制作向けに、いくつかの手順を解説します。プロの制作では 企画→シナリオ→コンテ→取材 等の手順がありますが、自社制作の場合は工程を絞って制作するのも一つの方法です。
動画撮影の様子

■動画制作の企画

 
動画制作における企画は、目的の設定と目的を達成するためにどのような動画を作るかを、図や言葉で表現することです。複数の人員で制作する場合は、足並みを揃えるため何らかの形で出力するべきです。
目的は動画でやりたいことではなく、「その動画を通じてどのような結果が欲しいか」を考えます。Facebookのいいね!が欲しいのか、現場で商品を売りたいのか、YouTubeで有名になりたいのか、会社や商品の名前を覚えてもらいたいのか、等々。
企画は簡潔なほど共有しやすくなります。特に目的は1行でまとめたいところです。
 

<目的は?>
WEB動画を通じて視聴者に「イタリア料理A店」の料理に興味を持ってもらい、来店を促したい。
 
<では、どのような動画を作れば良いか?>
・料理の美味しそうな写真や動画を見せる
・素材や調理方法等のこだわりを紹介する
・レポーターを使って実食の様子を紹介する
・イタリア料理A店での楽しそうな食事の様子を見せる
 
<その動画を作るためにどんな準備が必要か?>
・レポーターとカメラマン
・ナレーター(レポーターが兼任?)
・取材撮影
・食事の様子を撮影するためのエキストラ、もしくはお客様の許可
 
<誰が何の仕事をやる?>
シナリオ……山田
コンテ……山田
レポーター……中村
撮影……鈴木
アシスタント……佐藤
動画編集……山田
 
<予算は?>
・10万円以内
 
<動画の完成時期は?>
・10月末までに公開したい
 
<公開方法は?>
・ホームページ、YouTube、Facebook

 


■シナリオ

 
動画の全編にナレーションを使う場合は、台詞を文章で起こします。自前で読み上げるなら多少いい加減でも修正が効きますが、声優等に依頼する場合、台詞の変更は発注側の責任となり追加料金が掛かるのが一般的です。
シナリオ読み上げの速度は1分間に300文字以下を目安にします。早口はヒアリングを阻害するので避けるべきです。遅めの読み上げは編集ソフト上で比較的自然に再生速度を速めることができます。逆に早口の読み上げを遅く加工すると、音質の劣化が目立ち違和感が出ます。ゆとりのある読み上げの方が有利ということです。
レポーターは簡単ではありません。プロもしくは経験者がレポーター役を務める場合は、ノープランでもリアクションやコメントが期待できますが、非経験者を起用する場合は台詞を用意するのが無難です。素人臭さを味にする演出は確かにありますが、情報伝達の稚拙さは別の問題です。 
 


■コンテ

 
絵コンテとも言います。シナリオに対応して、4コマ漫画のように絵を描き起こします。プロは打合せ用にそれなりの精度で描き起こしますが、自社制作ではへのへのもへじや棒人間程度の表現で構いません。シナリオ担当が取材も兼任する場合は、コンテ無しで進めることもあります。
コンテとシナリオは有機的に連動します。コンテに合わせたシナリオの修正や追加は珍しくありません。コンテは実際の予算や撮影技術を考慮して、無理のない内容にしましょう。コンテは撮影項目のリストアップと撮り忘れ防止の役割もあります。特に動画撮影は手間が掛かりますから、1回の撮影で欲しい場面を全て撮れるよう準備しておきたいところです。
 
 


■取材

 
取材とは動画制作に必要な素材を調達することです。取材=撮影と思われがちですが、既存の写真を使ったり、素材の購入で調達する場合もあります。
動画撮影は情報量が豊富でリッチな素材ですが、撮影をしくじると写真以下の素材になってしまいます。写真は動画に比べて情報量は少ないものの、撮影を失敗しにくいメリットがあります。特にスマートフォンを使った撮影では、今時のスマホは上手に写真を撮ってくれます。撮影者の経験値によっては、動画よりも写真撮影に注力して、より多くのカット数を確保した方が良い結果になるかもしれません。
スマホで動画を撮影する場合、最も注意するのは手振れです。スマホを体幹と連動させて撮影を安定させるか、三脚の使用をお勧めします。スマホの動画撮影は屋内で暗い絵になりがちです。照明の用意は大掛かりですが、外光の入る環境で撮影するなど予算を掛けない工夫もあります。
BGM等を用意する場合は著作権管理に注意しましょう。フリー素材には個人用途OKでも商業用途NGの素材があり、配布元の規約を確認する必要があります。法人の場合、個人よりも違法行為を社会に咎められる可能性が高いです。PRのための動画で逆に自社の評判を下げる結果になりますので、注意したいところです。
  


■動画編集

 
動画編集用ソフトで素材を組み合わせます。昨今はスマホやタブレットのアプリでも一定精度で動画制作ができるようになっています(→関連書籍)。より高度な編集はやはりパソコンと編集ソフトの組み合わせです。同じ素材でも動画編集の技量で結果は変わりますから、動画編集のみプロに依頼するのも方法です。動画制作においてコストが掛かるのは撮影ですから、取材までを自社でこなした場合、比較的低予算でプロに仕上げを依頼できます。毎月新作動画をリリースする等、自社の動画制作を販促戦略に組み込む場合は、動画編集担当のスタッフを育成するのも方法です。
 
 


■補足 最も低コストは撮影機材はタブレット

 
最も低コストな動画制作用の機材は、iPad等のタブレットです。動画編集時の操作性はスマホより圧倒的にタブレットが優れています。撮影時の機動性はスマートフォンが優れますが、タブレットは両手でしっかりホールドできるため、手振れを防ぎやすいメリットがあります。
昨今は動画撮影において、ビデオカメラと一眼(レフ)カメラの境界線が曖昧になりつつあります。純粋な画質の費用対効果は今や一眼カメラの方が上ですが、ビデオカメラは長時間撮影や光学手振れ防止機能等を装備しており、それぞれ強みがあります。
本格的に機材を揃えるとキリのない世界ではありますから、最初の一歩として結果低コストなタブレットを導入するのも一つの方法です。
  


<免責>
当記事は弊社の業務経験に基づく内容であり、当記事を実践した場合の結果を保証しません。当記事に関するご質問は受け付けておりません。予めご了承ください。尚、弊社への動画制作依頼に関するご質問はお気軽にお問い合わせください。

 

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